今年は例年にない速さでインフルエンザの流行が始まりました。
10月にワクチン接種が開始するとほぼ同時期にインフルエンザにり患した患者様が増え、ワクチン接種をする傍らでインフルエンザ治療を行う日々でした。
医院周辺の大流行は少し落ち着いてきましたが、まだまだ油断はできない状況です。
昨シーズン24/25では年末に流行があり、そのピーク時の罹患者の数はコロナ前に大流行した年を上回っておりました。 今年はそれに輪をかけて患者数が多い状況です。 その原因として、万博やインバウンドの増加による外国からのウィルスの持ち込みや、猛暑からの10月の気温低下による体調不良、などが考えられます。
またインフルエンザワクチンの接種率の低下も感染流行の一因として示唆されています。 昨年24/25のワクチンの効果は57-73%と言われておりますが接種率は低下傾向でした。 インフルエンザは内服治療薬が存在しますが、診断確定までに急な高熱を出し、お子様は熱性けいれんや脳症のリスクも高まります。ワクチンを接種することで発症を予防することもできますし、何より症状の重症化の軽減につながります。
現在25/26で流行しているのはA型H3N2型が8割A型H1N1型が1割B型が1割です。 すでにA型にり患した方でも型の違うA型やB型に感染の可能性がありますので、油断せずワクチンの接種をご検討ください。
インフルエンザの流行について
2025.12.05

