舌下免疫療法

 

当院での舌下免疫療法の特徴

舌下免疫療法-錠剤 当院で扱っている舌下療法治療薬の種類は3種類です
スギ花粉症治療の「シダキュア」、ダニアレルギー治療の「ミティキュア」「アシテア」です。舌下治療は長い時間(4-5年)をかけて、スギやダニに対するアレルギー、敏感な体質を少しずつ改善する薬です。あせらずゆっくり継続していきましょう。
舌下治療はいかに長期間治療が継続できるか、ということが大切なポイントです。
まず開始時には患者様にアレルギーとされている成分を体に投与するので、副作用に困らず始められることが大切です。ダニの舌下治療はスギに比べると軽微な副作用が出やすい印象です。しかし、当院では無理なく開始増量できるよう、患者様のご様子をこまめに伺い、様々な工夫(投薬や内服方法にいろいろなノウハウがあります!)をしながら継続できるようアドバイスいたします。ダニ舌下は低用量・高容量と2種類の製剤がありますが、患者様の年齢、症状、血液検査結果を基に使用する製剤を決定します。高容量の方が効果は高い印象ですが副作用を心配されて、低用量を使用されている方を多く拝見します。しかし、せっかく始めるなら高容量で開始する事もご検討ください。無理なく始められる様にお手伝いさせていただきます。順調に開始した後は患者様のライフスタイルに合わせて無理なく通院できるようにご家族と相談しながら継続処方させて頂きます。一年中鼻炎の為に薬が欠かせない、春のスギ花粉症の時期がとにかくひどい方は一度ご相談ください!また、他院で舌下治療を開始するも副作用で続けられなかった、通えなくてやめてしまった、という方も是非今一度当院で舌下治療を始めてみませんか?うまくいかなかった原因を確認し、今回はしっかり継続できるようお手伝いさせて頂きます。

皮下投与法との比較

 従来から行われている減感作療法は、皮下注射でアレルゲンを体内に投与する方法で、注射のために定期的に通院することが必要です。これに比べ、舌下免疫療法では、初回のみ、のみ方の説明と、アナフィラキシーなどがないかを観察するため、院内で服用していただく必要がありますが、その後はご自宅で服用が可能で、通院は経過観察とお薬が無くなった時のみで済みます。
 また、注射と異なり、痛みがないことも大きなメリットと考えます。

当院の舌下免疫療法の種類

1階 受付・待合 ダニの舌下免疫療法では2種類のお薬を導入しております。高容量のものは保土ヶ谷地域で扱っている医療機関はほとんどありませんが、当院では多くの方にご利用いただいております。
お子さまへの効果や副作用に注意しながら、患者様に合わせて2種類のお薬を使い分けています。
スギの舌下免疫療法でも多くの方にご利用いただき、処方実数・経験も多数ございますので、舌下免疫療法は当院にお任せください。
また、ダニによる通年性アレルギー性鼻炎の方の多くはスギ花粉症を合併しています。当院ではダニだけではなく”スギとダニ”を同時に行うDual法の舌下免疫療法も行っています。

当院で舌下免疫療法開始をご希望の患者様へ
受診方法と流れについて

1まずはご予約ください

一般診察枠をご予約下さい(当日順番制、月曜午後除く)
WEB問診で【舌下免疫療法初回】を入力してください

WEB予約はこちら

2初回

 

2階 待合これまでのアレルギー性鼻炎・スギ花粉症の様子や治療経過を伺います。
舌下治療を開始するにあたり、舌下免疫治療が出来る方か、適応がある方か、また、どの種類の舌下治療薬を選択するか、等お話をさせて頂きます。舌下治療開始に当たっては採血検査結果が必要です。他院での検査結果をお持ちの方はご持参ください。検査をしたことが無い方は、当日当院で血液検査を行います。
検査結果は1週間ほどで分かります。結果の確認にご来院頂き治療開始時期や来院方法をご説明いたします

スギ舌下開始お勧め時期:5月~11月
ダニ舌下開始お勧め時期:12月~7月

上記以外でもお子様のご様子によって開始時期をご相談できます。

 

3治療開始(1回目)

一般診察枠をご予約下さい。(当日順番制、月曜午後除く)
WEB問診で【舌下免疫療法初回】を入力してください 1回目は院内で行います。

御来院後待合室にて検温、血圧などを測定します。
医師の診察、説明後に院内でお薬を内服します💊
30分院内で待機経過観察し、異常が無ければ帰宅となります。

4治療開始(2回目)

一般診察枠をご予約下さい。
(当日順番制、月曜午後除く) WEB問診で【定期受診舌下免疫療法】を入力してください。

スギ舌下治療「シダキュア」を開始の方:初回より1週間後し再来してください。
ダニ舌下治療「ミティキュア」を開始の方:初回より1週間後し再来してください。
ダニ舌下治療「アシテア」を開始の方:初回より3日後にご来院ください。

上記日程での御来院が難しいときは初回時に医師とご相談下さい。
日程調整は可能です。 診察では…1週間の自宅でのご様子を伺います。前回お渡しした日記をご持参ください。 診察後異常が無ければ薬を増量し処方箋をお渡しします。増量時初回はご自宅で行います。

4治療開始(3回目)

一般診察枠をご予約下さい。
WEB問診で【定期受診舌下免疫療法】を入力してください

診察では、各種舌下治療増量後のご様子を教えて下さい。日記もご持参ください📖
副作用出現が無ければ、診察後、継続処方を行います 以降は定期的にお薬の処方をお受けください

 

舌下治療開始後数年ごとに採血を行い、経過観察致します。おおむね4-5年は継続したいと考えています。
基本的にはご本人もご来院ください。 数か月経過後、副作用に問題が無いことが確認出来ましたら、保護者のかたの来院でも構いません。 その際は日記のご持参もお願いします。
治療開始数か月後経過良好であれば「舌下免疫療法継続処方専用枠」でのご予約も可能です 。
(火曜日~金曜日午前。予約枠には限りがあります。お取りできない際は通常通り一般診察枠をご予約下さい)

舌下免疫療法とは

 アレルギーの元になる物質であるアレルゲンを少しずつ体内に摂り込むことによって、身体をそのアレルギー物質に慣らしていこうとする治療法です。アレルギー反応を抑える薬物療法や、アレルギー物質に感応する部分を焼き切るレーザー療法などと異なり、その物質に対するアレルギー反応そのものを根治してく治療法です。
 現在は、スギ花粉とダニアレルギーに対する治療が可能ですが、共に5歳以上が治療年齢対象となっています。ダニアレルギーについては一年中いつでも治療を開始できますが、ダニ量の多い秋を避けた時期に、スギ花粉症は花粉の飛来期間には治療を開始できませんので、飛来の終わる6月以降12月頃迄が治療開始時期となります。
 この治療法は3~5年と長い治療期間を要し、正しく治療を続けることが大切です。ただし、初回を除いて、自宅で薬剤を服用することができますので、通院の手間も少なく継続しやすい治療です。時間はかかりますがしっかりと治療すれば、つらいアレルギー症状が無くなるか、完全に無くならなくても症状がかなり軽減されることが期待できます。

当院では、数多くの患者さんがこの治療を行い、有効な成績をおさめています。治療導入時は副作用の発症にこまやかに対応しながら安全に治療を開始し、治療を継続しております。
また、子どもの治療と同時に、保護者の方の治療も可能です。ご来院時に医師へご相談ください。ただし、妊娠中は治療開始ができません。また妊娠希望のある方は治療開始後2週間以上経過して、維持期に移って以降は妊娠することも可能です。なお治療継続中は母乳栄養を避けることが望ましいとされています。

皮下投与法との比較

 従来から行われている減感作療法は、皮下注射でアレルゲンを体内に投与する方法です。注射のために定期的に通院することが必要です。これに比べ、舌下免疫療法では、初回のみ、のみ方の説明と、アナフィラキシーなど副作用がないかを観察するため、院内で投薬していただく必要がありますが、その後はご自宅で服用が可能で、通院は経過観察とお薬が無くなった時のみで済みます。
 また、注射と異なり、痛みがないことも大きなメリットと考えます。

舌下免疫療法の治療説明

 まず、検査を行ってアレルギーの元になるアレルゲンの種類を特定します。スギ花粉、またはダニアレルギーと特定された場合は、治療を開始できます。
 治療は、初回のみ、のみ方の説明と副作用が起こらないか慎重に観察する必要があるため、院内で行い、2日目からはご自宅で服用していただくことが可能です。
服用方法は、アレルゲンが含まれる錠剤を舌下に含み、1~3分間そのままにして溶かします。舌から体内に取り込まれたアレルゲンはリンパを通じて体内に届けられます。最初は少量の錠剤を服用し、1週間単位で経過観察をし、問題がなければ増量した薬を処方します。さらに1週間後に再診して問題がなければ、その後は1か月ごとの通院で、3~5年かけて毎日服用を続けることによって、だんだんと該当のアレルゲンに対する耐性ができていきます。
 治療効果を上げ、副作用を最小限にするため、服用後5分間はうがいを避け飲食をしない、2時間ほど運動や入浴を避けるといった注意点があります。
 なお、スギ花粉症とダニアレルギーは異なる薬となりますが、同時に併用して治療することも可能ですので、ご相談ください。

子どものスギ花粉症治療

 舌下免疫療法とは近年になって、スギ花粉症を発症する年齢がだんだん下がってきて、小さな子どもでのスギ花粉症患者も増加してきました。そのため、2018年から制度が変更され、それ以前は12歳からの治療開始だった舌下免疫療法が5歳から受けられるように対象年齢の引き下げが行われました。
 また、薬もすぐに溶けて服用しやすい「シダキュア」が開発されたことで、子どものスギ花粉症を根本から減らしていく可能性が大きく膨らんできました。
 治療の流れとして、まず血液検査によってアレルゲンを特定し、スギ花粉の成分を錠剤化した薬を舌下で溶かして2分間唾をためるという療法を、毎日続けます。これによって多くの方は次の花粉飛来シーズンからアレルギー症状が軽減していきます。
通算で3~5年と根治には時間がかかりますが、通院も経過観察のみですみますので、子どもにとっても保護者の方にとっても負担の少ない治療法です。
 当院では春に花粉症で来院した人、怪しかった人には積極的に採血をして、来年度を含めた対応をアドバイスしております。家族そろっての治療も可能ですので、花粉症でお悩みの方はぜひご相談ください。

よくある質問(Q&A)

舌下免疫療法とはどのようなものですか?

アレルギーの元となる物質(アレルゲン)のエキスを錠剤化したものを舌下にしばらく含み、溶け出した成分が身体に少量ずつ取り込まれます。それによって少しずつ身体をアレルゲンに慣らしていく治療法です。アレルギーに対する根治療法の一つとして注目されています。

どのようなアレルギーにも有効ですか?

現在は、スギ花粉症とダニアレルギーに適用する薬がそれぞれ開発されていますので、この2種類のアレルギーに有効な治療です。ただしダニアレルギーはハウスダストアレルギーの要因ですから、ハウスダストアレルギーにも有効です。

治療は何歳から始められますか?

スギ花粉症、ダニアレルギーともに5歳から治療が可能です。

治療開始年齢の目安はありますか?

適応年齢は5歳です。それ以上であれば、舌下に1分間薬を置いておくことができれば、治療可能です。

使用する薬品はどんなものですか?

スギ花粉症には「シダキュア」というスギ花粉エキスを錠剤化したもの、ダニアレルギーには「ミティキュア」、「アシテア」というダニアレルギー抽出成分を錠剤化したものを使用します。

どのぐらい治療を続けることになりますか?

どちらの場合も3~5年ほど続ける必要があります。あせらずじっくり続けてください。

治療を行う前に必要な検査はありますか?

アレルゲンを特定する必要がありますので、血液検査を行います。それによってスギ花粉、またはダニに対するアレルギーがあることを確定する必要があります。

治療できないケースはありますか?

重症の喘息の方や重い心臓病で薬を服用している方は治療できません。また保護者の方で高血圧のβ遮断薬を服用している方は医師に相談して薬を変更してください。
その他、妊娠中の方、妊娠希望の方は治療開始できません。

どの程度の間隔で通院することになりますか?

治療開始直後の1~2回は2週間おきに通院していただき経過観察を行います。その後は4週間に1度の通院で大丈夫です。

治療開始に適した時期はありますか?

ダニアレルギーは通年性ですので、どの季節からでも始められます。しかし、8月~10月はダニの増える時期のためその時期以外での開始をおすすめしています。スギ花粉は飛来時期の前の1月~5月ぐらいまでは治療開始できません。6~12月頃に治療を開始します。

費用はどのぐらいかかりますか?  

小児・成人とも、健康保険の適応です。

治療継続中に他の薬の服用制限がありますか?

ステロイド内服薬は服用することができませんが、それ以外の抗アレルギー薬は、治療中でも服用が可能です。
基礎疾患の治療薬については、禁忌などもありますので、個々に医師と相談してください。

             
  • 〒240-0012
    横浜市保土ヶ谷区月見台36-15
    ※2023年9月より新棟に移転しました。
  • TEL:045-333-0810
  • FAX:045-331-8546

  • 院内Wi-Fi完備

診療時間

こちらのクレジットカード
使用が可能です

クレジットカード

まずはご予約ください
順番待ちも見れます

WEB予約

感染症情報、ワクチン情報、代診の
お知らせを随時配信中です

LINE友だち登録

   
TOPへ